藍染めに懐かしさを感じるのは、古くから、暮らしの中に活きてきたからでしょう。
天然の藍は世界中で数世紀にも渡って、染料として尊ばれて来ました。
藍は様々な種類の植物繊維から抽出されますが、日本の藍は日本固有の植物である「蓼(たで)」から取られ、殊に深い色合いを出すことで有名です。
「蓼」は醗酵させると「すくも」と呼ばれる染め材料になります。その「すくも」に、「ふすま」(麦の外側を米糠のようにしたパウダー)、消石灰と灰の灰汁とを加えて、約7日から10日かけて自然に発酵を待ちます。
布や糸を染める時は、藍液に何度も出したり入れたりして濃くしていくのです。糸は藍液につけて出したら一本ずつさばいて空気に触れさせ、酸化させることを何度も繰り返します。
絞り染め(布)の場合は、藍液につけて出したら絞った際をよく広げ、空気に触れさせ酸化させます。
型染め(布)の場合は、糊の具合を見ながら、糊がゆるんだ場合は一旦乾かし、糊を補充し、乾かし、藍液につけるといった仕事で、これらも又何度も繰り返します。
難しいというより、むしろ根気のいる仕事かもしれません。
天然発酵の本藍染めは、使い込むほどに良い色合いになり、着こなすほどに柔らかく肌触りよくなっていくという性質を持っており、生活に根づいた素晴らしい染色方法ともいえます。
お誕生日、結婚記念日、還暦祝・古希のお祝いなど日頃の感謝を込めて・・・大切な人との大切な記念日をたてしな藍がお手伝い致します。
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