木守柿、秋の光

稲刈りが済んだ田んぼで、野鳥たちが落ち穂をついばんでいます。
田んぼの背後には、秋色に染まり始めた八ヶ岳が、巨大な屏風のように広がっています。
毎年この時期、秋の光を浴びた峰々は、小さな尾根の一筋までほかの季節よりくっきり見えるような気がします。
残り少なくなった柿を盛んに突くヒヨドリ、イワシ雲の下を群れ飛ぶアキアカネ、小さな命の静かな営みと共に、ゆっくり深まる信州の秋です。

女将