師走の風に、枯れたキレンゲショウマの茎が揺れています。8月には黄色の花を咲かせ、桔梗やフシグロセンノウを傍らに従えていました。
春から秋にかけて、宿の庭を彩ったカタクリやシラネアオイなど多くの花々や、小さな虫たちも今は皆、土の中で静かに眠りについています。
冬が去れば、いつもの場所に変わらぬ色の花を咲かせ、虫たちは空を飛び交います。 小さな命の営みは繰り返されますが、私たちが受ける感動は、新鮮です。
女将