宿の周りの森で、夏鳥「キビタキ」が盛んにさえずり始めました。 森は、このひと月ですっかり深い緑になり、南北に長い八ヶ岳も夏の装いです。 陽が落ちて、遅い田植えを終えた田んぼの傍を通ると、水面は鮮やかな三日月を映していました。無数の蛙の「大合唱」も月の美しさの前では、耳に障りません。 夏の盛りを間近にひかえた蓼科高原で、素朴ですが今だけの信州に触れてみませんか。